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漢方薬の活用

TOP更年期の健康維持と遺伝子診断 > 3) 漢方薬の活用

更年期に有用な漢方薬には2種類あります。

一つは更年期障害に効く漢方薬、もう一つはエイジングを遅らせる漢方薬です。
更年期障害は女性ホルモンが急に少なくなったときに起こる症状です。のぼせや発汗、不眠、などの症状が主なもので、これを軽くすることが更年期障害に効く漢方薬の目標です。
薬としては、代表的なのは桂枝茯苓丸ですが、黄連解毒湯、大黄牡丹皮湯、桃核承気湯、大承気湯、柴胡桂枝湯、半夏厚朴湯などもよく効きます。同じ薬がいつもでも効くわけではなく、体の状態や症状の出方に応じて必要な薬は違います。また、1日3回といった飲み方ではあまり効かないこともあり、状態に応じて服用量やのみ方を変えることも必要です。

エイジングを遅らせるには、抗酸化作用があり、脂質代謝やインスリンの抵抗性をよくする働きがなくてはなりません。
代表的な漢方薬は八味地黄丸です。この薬は、血糖を安定させ、脂質代謝を改善します。抗酸化作用があることから、眼の白内障の進行を停止させます。また軽いのぼせを軽快させることも知られています。この類似薬の牛車腎気丸、六味丸、補中益気湯なども有効です。これらの薬剤は比較的長期に服用することが多く、体質に合った薬剤を選ぶことが重要になります。