TOP > 子宮癌の診断と日帰り手術 > 3) 液状細胞診(LBC)
液状細胞診法は細胞を専用の液状固定液で固定し、標本を作製する方法です。今までの方法のようにガラス板に細胞を塗抹しないので、細胞の変性が少なくなります。顕微鏡で診断するときも、LBCでは細胞が重積することや、不要な背景の細胞が少なくなるため、診断の精度が向上すると報告されています。また、免疫染色検査やHPVの型診断といった分子生物学的検査を追加することも可能になるといった利点があります。

クリニックでは、細胞診断で精密検査の検査を指示されて受診された方、細胞診で経過を観察している方には必要に応じてこの方法で細胞診を行っています。また、HPVの型診断が必要な場合にはLBC法の細胞診検査と同時にHPV検査も行っています。

図(上)は検査の流れ、写真(左)は液状細胞診の液状固定液容器と採取器具です。(GLabより資料提供)