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リンパ球療法

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体を構成している正常な細胞に発癌物質、ストレス、ウィルスなどの刺激が加わると遺伝子の異常が起こり、がん細胞に変化して異常な増殖を繰り返すようになります。常時がん細胞は体内で発生していますが、体にはがん細胞を認識してリンパ球に情報を伝達する樹状細胞やがん細胞を傷害するリンパ球などが常に監視を行って、見つけ次第殺して排除しています。この機能を高めるのが免疫療法です。

培養自己リンパ球による免疫療法

自己リンパ球培養療法は、血液中のリンパ球を培養します。約2週間刺激培養することで細胞数を1000倍以上に増殖させます。

培養するリンパ球の種類は目的により異なります。

  1. Tリンパ球全体を増殖させる方法
  2. NK細胞やγδ細胞を増殖させる方法
  3. 樹状細胞を増殖させる方法

等があります。

クリニックでは、1と2のリンパ球輸液を行っています。希望される患者さんと話し合って、どちらの方法にするか選択してもらっています。

培養自己リンパ球による免疫療法

活性化Tリンパ球輸液療法

活性化Tリンパ球を輸液する、活性化自己リンパ球投与療法は、元国立ガンセンター室長(現在リンフォテック代表取締役)の関根暉彬博士らのグループが開発してきた方法です。 Tリンパ球はウィルス感染細胞や癌細胞などの異常細胞を排除する役割があります。またTリンパ球の中には様々な特性を持った細胞がありますが、この培養ではこれらのリンパ球を同じように増殖させますので幅広い効果が期待できます。体外で活性化増殖させることによってその機能をさらに高めることも目的の一つです。

クリニックではリンパ球を白山通りクリニックで培養して治療しています。

活性化自己リンパ球による免疫療法

BAK療法

免疫細胞BAK療法はNK,γδT細胞によりがん細胞を攻撃させる治療法です。財)仙台微生物研究所理事長海老名卓三郎博士が考案した治療法です。

BAKとはBRM activated killer (免疫賦活剤により活性化されたキラー細胞)の頭文字です。NK,γδT細胞は正常な細胞を認識し、それ以外の異常な細胞、つまりがん細胞を直接攻撃します。またBAK療法では免疫細胞を約100億個まで増殖させます。通常の免疫療法の約10〜60億個の培養より免疫細胞が2倍以上多いといえます。

■基本的な治療の流れ

  1. 患者さんから20mlの血液を採取します。(約10分)
  2. 免疫細胞を約100億個〜200億個まで増殖します。(培養期間は約2週間)
  3. 治療は外来で点滴により体内に戻します。(約1時間)

問診・採血・点滴の外来治療です。

【採血】→【培養】→【点滴投与】の2週間の流れを、1ヶ月に1、2回の頻度で12回行うことを基本とし、これを1クールと位置づけています。

患者さんの症状に応じ、ステージTでは月2回、ステージU〜Wでは月4回のペースで、1クールの治療を推奨しています。その後の状況を診て医師と相談しながら治療回数を決定します。

■副作用が少ない治療法です。

免疫細胞BAK療法は、培養の最終段階で活性化処理に使用する薬剤を取り除き、患者さん自身の免疫細胞だけを戻すので、副作用が殆どない治療法です。一過性のものとして、投与した当日、まれに38度台まで発熱する場合がありますが、数時間後には平熱に戻ります。(NK細胞も含めたCD56陽性細胞が免疫を刺激するサイトカインを大量に放出することにより起こる現象です。)

■治療費について

公的保険が適用されない自由診療となるため、治療に関わる費用は全額自己負担となります。(医療費控除の対象となります。)

クリニックではきぼうの杜クリニックと連携してリンパ球を培養して治療しています。