TOP > クリニックのがん診療 > 4) 酵素とピロリ菌による胃がんABC分析
胃がんとピロリ菌
胃がんはヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染と深く関わっています。
ピロリ菌感染がない人は胃がんになることが少ないです。
ピロリ菌に感染して慢性胃炎から萎縮性胃炎になり、さらに腸上皮化生という変化が起こってくると胃がんになる危険性が高くなってきます。
そこで簡単な血液検査でこのリスクを調べることができます。
これが、ピロリ菌の感染の有無と胃粘膜萎縮の度合いを示すペプシノゲンを測定することによって胃がんになるリスクを調べる検診(ABC検診)です。

胃がんABC検査注意点
以下の方では正しい結果が得られない可能性があります。この検査は不適当です。
- ● 明らかな上部消化器症状のある方
- ● 食道、胃、十二指腸疾患で治療中の方
- ● 胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬)服用中、もしくは2カ月以内に服用していた方
- ● 胃切除をされた方
- ● 腎不全の方(目安として、クレアチニン3mg / dL 以上)
- ● ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療を受けた方(除菌群=Eタイプといわれています)
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