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がん患者の遺伝子関連検査

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テロメア、マイクロRNA検査 www.mirtel.co.jp

全血を用いた次世代診断

テロメアの検査で、遺伝子強度と遺伝子疲労度を調べます

テロメアの長さから「遺伝子年齢」である「テロメア年齢」が測定できます。

寿命を測定する検査ではありませんが、遺伝子の強さを「テロメア年齢」という形で数値化できます。

ストレスなどが身体に加わると、テロメアの端にある「Gテール」が削れてしまいます。「Gテール」が削れると染色体の安定性が悪くなり、病気が発症しやすくなり、遺伝子の疲労度が調べられます

マイクロRNA検査

病気になった細胞から出てくるウイルスのような粒子(エクソソーム)に含まれる 「マイクロRNA」という遺伝子を検出する検査です。

RNAにはタンパク質を作るものだけでなく、タンパク質を作らないものがあり、マイクロRNAと言われています。 マイクロRNAは臓器別に、病気特有のものを測定することができます。

病気になる前の兆候を迅速に確認できるので、病気の早期予防・早期治療に有用な検査法です。

現在は、乳がん、すい臓がん、アルツハイマー病の検査が可能です。

マイクロアレイ がんマイクロRNA検査

マイクロアレイとはがんなどに対する体の反応を遺伝子レベルで測定できる最新の技術です。これを利用して、血液ががん組胞に反応する状況を遺伝子レベルでとらえ、判定するがん検査です。

金沢大学附属病院の金子教授らが2007年より臨床試験を開始し、現在は特に消化器がんの有無を血中のRNA量の変化を測定することで判定できたことから実用化されました。

マイクロアレイ血液検査

血液のRNA発現パターンを調べる有力な手法がマイクロアレイです。この方法では数千から数万種類の遺伝子の発現パターンを短時間で網羅的に調べることができます。実際、この検査を確立するにあたって消化器がんと健常者の23,278個の遺伝子の発現レベルを調べ、がん患者と正常人で発現レベルが3倍以上異なる遺伝子を25個みつけて検査法の確立に結び付けています。今回の手法でわかるのは、がん細胞由来ではなく血球細胞由来のmRNA変化です。具体的には、がんに侵された体の免疫系の反応している様子が、血球細胞のRNAに反映していると考えられています。

マイクロアレイ血液検査の手順

英文誌に発表した国内の臨床試験では、がん患者を100%、健常者を87%の確率で判別できます。しかも、大腸がん、胃がん、膵がん、胆道がんなどの部位別でも、7割近い精度で判別できたと報告されています。

マイクロアレイ血液検査は痛い思いも、恥ずかしい思いもせずに、採血だけで簡単に早期がんがわかる魅力的な検査ですが、CTやMRI、PETですら発見できないがんも発見する可能性があります。この場合がんを確認する方法はありません。本物のがんであっても、途中で消滅する可能性もありますし、画像で確認できないほどの超早期がんの治療法は確立されていません。そのため"陽性"の方には心理的負担になる可能性があります。

マイクロアレイ血液検査の特徴

(1)簡単な検査です。

ごくわずかな2.5mlの採血で終了します。

(2)消化器系の検査ですが採血だけで検査は完了します。

胃がん、大腸がん、すい臓がん、胆道がん(胆のう、胆管系)が対象となります。CTのような放射線被曝がなく、胃カメラや大腸ファイバーのような苦しさや事前の食事制限、下剤の内服もありません。

(3)高感度の検査です。

血液の腫瘍マーカー検査よりもはるかに高感度で診断率も高い検査法です。
消化器系のがんに対して、がん検出の感度(がん症例を正しく判定できる率)、健常な方の正解率は共に95%以上です。

(4)部位別のリスク判定ができます。

胃がん、大腸がん、すい臓がん、胆道がんの臓器別のリスクが判定できます。

(5)検査結果

1週間程度で判定できます。