私たちの体には癌の進行を止め、縮小させる力があります。
この自然退縮力が弱くなると癌は増大し、この影響で体力が弱くなります。一番大切なのがこのチカラです。そこで、この力を患者さんの病状に合わせて引き出し、先ず癌を小さくする治療を目指しています。
そのため患者さん一人ひとりの状態を血液検査から独自の考え方で判断しています。もちろんまだ完全なものとは言えませんが、データーが積み重なっていくに従って、精度も高まっています。
これらの検査結果と患者さんの状態から抗癌剤の種類や量を選択します。毎回の投与量は副作用の出ない量に制限します。また、血液検査結果は漢方薬などの補完療法に何を加えるか、その選択の参考にしています。
癌の自然退縮とは
(1)積極的に治療しなくても、癌が小さくなったり、消えてしまうことがあります。以前は数万人に一人程度と考えられていましたが、最近では数千人から数百人に一人くらいは起こっていると推測されています。
(2)大きな癌が自然退縮するには、リンパ球が癌組織に集まっている場合とそうでない場合があります。言い換えれば、免疫が関わっている場合と免疫以外の力が働く場合とがあるようです。
(3)免疫以外の力が働く場合とは、どんな状況なのでしょう? 一般には初期の小さな癌、例えば微小癌や潜伏癌では免疫が働きにくいのです。日帰り手術ができる、初期の子宮がんも同じ状態です。免疫以外の力としては、血液中の補体や凝固因子などの種々の成分ががん細胞を殺す力を持っています。
(4)自然退縮の力を削ぐ物質が癌細胞で作られ、体内にばら撒かれると考えられています。そこで、癌を小さくすることが自然退縮のチカラの発揮に重大な意味を持つことになります。大切なのは抗癌剤で治療するときでも、副作用が出ない程度に留めて、まず治療状況を確認することから始めることだと考えています。
(5)自然退縮には血液循環を良くすることが鍵を握っています。リンパ球や血液中の補体や凝固因子などがスムーズに循環して癌を繰り返し攻撃することがなによりの前提だからです。この改善策にはいくつかあります。
血液循環を良くして自然退縮を促すために
(1)リズムを整える
・自律神経のバランスを整える
・朝の光でリズムを作る
・ホルモン
・食事
(2)漢方薬
東洋医学では循環が悪いことを“お血”といって、この状態を良くする方法があります。
(3)サプリメント
食事と共に必要なサプリメントも有用なことがあります。
(4)免疫療法
リンパ球の働きをよくする方法です。 多糖類を利用して一般的な免疫力を良くする方法と自分のリンパ球を培養して自分の体に戻す方法があります。
・活性化自己リンパ球輸液療法
・一般の免疫療法
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